- すえ
- I
すえ【仮髻・仮髪】奈良・平安時代, 婦人が用いた一種のかもじ。 [和名抄]IIすえ【末】(1)物のはし。 先端。⇔ 本「竹ざおの~」(2)きょうだいのうち, 一番下の子。
「~の子」
(3)子孫。 後裔(コウエイ)。「藤原氏の~」
(4)時間の最後。「年の~」「月~」
(5)未来。 将来。 ゆくすえ。「~が案じられる」「~の約束をしたからつて, 果して其通りに遂られるか/当世書生気質(逍遥)」
(6)道徳観念のすたれた時代。「世も~だ」
(7)主要でないこと。 大した問題ではないこと。「~の問題」
(8)短歌の下の句。⇔ 本(9)神楽歌(カグラウタ)を奏する際, 神座に向かって右方の席。(10)物事の行われたあと。 結果。「話し合いの~解決した」「苦労した~, 完成にこぎつけた」
(11)草木の上方の先端。 こずえや枝先。「奇(メツラ)しき鳥来て杜(カツラ)の~に居り/日本書紀(神代下訓)」
(12)後の世。 後世。「かの須磨の日記は, ~にも伝へ, 知らせむ/源氏(梅枝)」
~四十より今の三十⇒ 「末始終」の句項目~通・る終わりまでやりとげる。 成功する。「赤舌日(シヤクゼツニチ)といふ事, …この日ある事, ~・らずといひて, その日言ひたりしこと, したりしこと, かなはず/徒然 91」
~遂(ト)・ぐ(1)最後まで愛情を持ち続ける。「~・げられぬ恋ならば/人情本・英対暖語」
(2)人生を全うする。~の露(ツユ)、本(モト)の雫(シズク)草木の葉末にむすぶ露と, 根もとにかかるしずく。 遅かれ早かれやがては消えてしまうことから, 人の命などのはかなさにたとえていう。IIIすえ【陶】姓氏の一。IVすえ【陶】焼き物。 陶器(トウキ)。 すえもの。V「~鉢少し飲器に充つ/東大寺諷誦文稿」
すえ【須恵】福岡県北西部, 糟屋(カスヤ)郡の町。 かつて炭鉱町として栄えた。 福岡藩窯の須恵焼窯跡がある。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.